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2020.10.16

農園芸のすすめ Ⅰ (はじめに)

八点鐘

“子育ての経験はありますか?”と尋ねられ、世の 50歳以上 の男性方は自信をもって、“ハイ”と答えられる方は少ない (ほぼ皆無) と思います。

家庭(家族)と会社のために、馬車馬のごとく働いてきた企業戦士(今は死語) だったはずです。

『Oh!モーレツ!!』(’69年 : カナリ古いか?) とか『24時間戦えますか~♬』なんてコマーシャルもありました。 日本人男性全員が企業戦士だったのです。

今は、男女の役割が変わり、夫の出産立会から育児&家事の分担と 時代も変わりました。 世のご主人の役割は、単純な? 企業戦士 から マルチプレーヤー として育児/家事の一端を担うことになりました。

 

そんな諸氏に農園芸を勧めます。 育児を体験したいが、チャンスがない方は植物を種から育ててみてください。 育児と農園芸では雲泥の差ですが、育児も農園芸も愛情をもって、育てれば必ず答えてくれます。 育児は長期を要しますが、野菜は短いもので 3ヶ月、長いものでも 6ヶ月 と短期です。

 

部下の指導に日々苦悩する中間管理職のご主人!

一度奥さん(お母さん)に愚痴を漏らしてみてください。 一笑に付されます。 奥さん曰く、『我が子でも思ったように育たないのに、他人が思った通りになるものですか!』 『馬鹿じゃない!(#^ω^)』 『だから面白いんじゃない!』だそうです。 女性は多様性をよく理解しているなあ~!と思います。

 

野菜 (植物) は素直です。 肥料が足らない、水が足らない、雑草に負けそうだ、等の異常は知らせてくれます。 手当をすれば、たちどころに復活します。 連作障害は無理ですが!

 

農園芸なんてどうってことない と思っている方は、畑 (一畝でよい) を借りて、エンドウ豆でも、大豆でもいいので発芽させてみてください。 多分、満足に発芽しないでしょう。 うちの子が、小学一年生の夏休みの課題でアサガオを育てたのでどうってことはないと思っているお父さん! 植物の発芽の三条件はご存じですか? 条件を満たすために必要な処置は分かりますか? 百姓(農業従事者)は農業の科学者です。 地域における季節の気象から植物の生育の仕組み、水と圃場の管理まで熟知しています。 下手な気象予報士より地域の気象はよく知っています。 明日の天気は、野良仕事をしているおばあさんに訊けば、ものの見事に言い当てます。

 

田舎には、名人がたくさん居ます。 どうです あなたも名人になりませんか?

 

by 薄 明